新譜100枚聴き倒れ〜第19回 If These Trees Could Talk の巻
If These Trees Could Talk / If These Trees Could Talk
で、最後のアルバムは、こちらも新譜ではないのですが、2006年に自主制作でリリースされたオハイオのバンド「If These Trees Could Talk」のデビューEP。こちらも基本パターンは同じなのですが、結論から言えば、時間軸のアチコチで意識を戻させる「耳障りな瞬間」があり、気持ちよく音に浸ることができませんでした。なんというか、ジワジワとした展開/楽曲に己を奉仕することができず、というかメンバー自身が我慢できずに「ロック魂or演奏者魂的な我が随所に出てしまう瞬間」が目に付いたというか。ということで、五枚ほど同じ傾向の「長尺インスト物」というか「Explosions In The Sky」的な音楽を固め買い/固め聴きしてみましたが、やはり音楽は「楽曲構造」や「旋律/調性」などの楽典的な要素ではなく、音色や音の定位、もっと大きな括りで言えば「ミキシング」という要素が「どれほどに重要なのか」ということを改めて痛感したのでありました。
ということで、目標達成まで残り81枚